(第5回)グローバル・ベンチャー協会様主催セミナーの登壇を経て

(第5回)グローバル・ベンチャー協会様主催セミナーの登壇を経て

- ビジネスマーケット 表

2019年3月22日に一般社団法人グローバル・ベンチャー協会(http://www.gva.or.jp/)様が主催するM&Aセミナーにおいて、小規模M&Aに関心をお持ちの皆様にお話をさせて頂きました。事業承継や小規模M&Aへの関心の高まりもあり、このような機会を頂戴する機会も増えてきました。非常に感謝申し上げると共に、皆様の関心事に変化があるようにも感じましたので、そのことに触れたいと思います。

小規模M&Aにチャレンジする上でのリスク認識

これまでは数百万円でもM&Aにチャレンジできるといった可能性の話や、個人でも経営者になれるといった一種のエポックメイキングな論点がクローズアップされている印象でしたが、このセミナーにおけるコンテンツの内容としても、具体的に案件を検討するにあたってのリスクや円滑に進めるためのポイントといった具体的なプロセスに関するものが出てきたことが、黎明期と言われてきた事業承継・小規模M&A市場が一つステップアップして本当に多くの方に参加頂くためのルールメイキングが必要なタイミングになってきたのではないかと感じたことが、個人的には非常に興味深い気づきとなりました。

既成概念との闘い

M&Aや事業承継、会社の売却といったワード自体が、極めて限られた専門家間でのやり取りであると認識されていた数年前から大きくその認識が変わり始めていますが、一方でそのプロセスや情報開示に関するルールといった観点では、これまでの慣習や旧来のルールに従うことが当たり前となっていますが、取り扱う企業の大きさや市場に参加する参加者がプロではなく、経営にチャレンジしたいと考える個人にまでにすそ野が広がってきた現状を鑑みるに、既成概念を漫然と受け入れるのではなく、「本来あるべき姿は何なのか?」といった問いに応えていくべきタイミングだと考えています。そういった意味では、今回のイベントには、学生の方も参加頂くなど、今までの既成概念を度外視したコメントやご意見を頂く可能性が広がる機会につながっていくのではと期待しています。

情報格差の是正

しかしながら期待の一方で、こういったイベントに参加頂くようなアーリーアダプターと呼ばれるような新しいものに関心を持たれる方々と、そうでない方々(むしろこちらが多数派でしょう)との情報格差を是正する必要があるとも考えています。新しいものに早くチャレンジした人だけでなく、多くの方に事業承継や小規模M&Aに関心を持って頂くこともそうですが、そういったポジティブな面だけでなく、プロが実行しても3割の成功確率といわれるようなM&Aに関して、リスクや注意すべきリーガル的な側面などをお伝えしていくのも我々事業者の役目だと考えています。そういった観点からも発信を続けて行きたいと改めて思いを巡らせる機会を頂戴したことに感謝申し上げたいと思います。