廃業ではなく事業の承継を選択してほしい

2021年04月23日ビズマコミュニティ 管理者

今般、「ビズマ」は4月1日より正式版としてリニューアルを果たしました。この正式版に託す思いは既に4/7に代表よりコラムにてお話をさせて頂いておりますが、今回は日頃直接譲渡希望者と接している立場から、今回のテーマ「廃業ではなく事業の承継を選択してほしい」についてお話したいと思います。

当社は「ビズマ」サイト以外にも、地方公共団体様の事業承継マッチングサイトの運営受託や同様業務を通じて直接後継者不在の経営者の皆様と何度も面談を行い、事業承継のいろはや具体的なお悩みの解決のお手伝いをさせて頂いております。

昨今はコロナ禍の影響で事業の承継ではなく廃業を選択しようとする経営者の方がとても増えている事を改めて肌で感じております。

従来であれば事業の承継に多少なりとも興味を持って頂ける経営者の方とのご面談を通じて、皆様の思いを整理した上で、具体的な譲受希望先を探すお手伝いを行えば良かったものです。

ただ最近は、先ずは廃業を希望されているところから面談をスタートし、そこから廃業ではなく事業承継に大きく気持ちの転換を図って頂くべくエスコートをしていく、従来より物理的な時間もかかるし、忍耐力も必要とされる…そんなシーンが非常に増えているのです。

経営者様からすると、「うちは後継者がいない、儲かってないから企業価値もないし、引き継いでくれる人なんていない。第三者承継なんて無理だ」という方も沢山いらっしゃいます。

しかし、現実的には2017年の中小企業白書によれば、廃業企業の方が存続する企業より利益率が高いとのデータも出ていますし、2019年の同白書によれば、無借金企業の割合も事業承継をした企業より廃業を選択した企業の方が多くなっているのがデータで見て取れるんです。

「ビズマ」正式版リリースの背景にもある様に、本来であれば廃業せず誰かに承継をしてもらえば、「利益が上がっている」「無借金企業」の企業の方が、当然価値も高く、経営者が長年苦労して築かれてきたものを最終的にお金という価値に変えることが出来るということになります。

先日のエピソードを1つ…

1年以上前より数回にわたるご面談を繰り返し、つい先日譲受候補企業が見つかった事業者様のお話です。

一番最初にお電話にて面談を申入れした時は途中で電話を切られました。その後ご面談が実現し、何度かお会い致しましたが、いつも不愛想で話を理解されているのかどうかも自信が持てない関係が続きました。そんな中で1つ気付いていたことは、お店にお客様が途切れず来店されるということ、1人で商売されているので、筆者との会話はその都度途切れてしまうことになります。

お相手候補企業が見つかり、最終的に決算書を頂きましたが、その内容は紛れもなく途切れることのない来店客の数十年にわたる積み重ねが現れているものでした。

お相手企業も社名からくるイメージと全然違う…予算オーバー?の様な雰囲気で今お話しが進んでおります。

電話を途中で切られたタイミングで諦めていたらそれで終わっていたのですが、1年越しの継続的なエスコートが今花を咲かせようとしている状況です。

似たような話のご経験をお持ちの会員の方も数多くいらっしゃると思いますが、これがビズマが目指す事業承継の形です。

廃業を考えている経営者様と如何に根気よく向き合い、廃業ではなく承継を考えて頂けるように仕向けて行けるか、企業価値の大小=手数料の大小のみを考えていてはなかなか解決出来ないものですが、ビズマはこの課題と真摯に向き合いながら今後も情報の発信を行って参ります。

特に譲渡候補企業様とは定期的な接点を通じて、決して風化させず、鮮度の高い情報に随時リニューアルを行いながらサイトの運営を行って行くことを実践して参ります。

「ビズマ」事業承継コンサルティング部