日本政策金融公庫の事業承継支援(事業承継・集約・活性化支援資金)スモールM&A向け融資制度の活用法

2021年07月28日ビズマコミュニティ 管理者

今回のコラムではこれから事業をはじめようと考えている新規事業者、また既に事業を始めていて融資を考えている経営者の皆様に日本政策金融公庫が一体どのような機関であり、どのような融資が可能であるのかをご紹介したいと思います。

日本政策金融公庫とは

国が100%全額出資をしている金融機関です。預金業務は行っていません。

農林水産支援や教育ローン、全国の幅広い地域に支店を持っています。国の支援機関であるため、安心して利用できる点が強みです。

日本政策金融公庫は、事業承継も含めた事業者への支援を行なっています。

事業者への支援内容は、「国民生活事業」「中小企業事業」の2種類に大別されます。

国民生活事業とは

国民生活事業とは、小規模事業者や創業したての企業に対して、事業資金を融資する事業です。小口の事業融資以外にも、経営に役立つ相談事業や教育ローン等も運営しています。

 融資制度の多くは、無担保や低利子であるため、資金繰りが厳しい小規模事業者でも利用しやすくなっています。

中小企業事業とは

中小企業事業とは、中規模以上の企業に対して、事業資金融資や信用保険業務を行う事業です。長期的な融資を受けられる点が特徴で、多種多様な業種に対して融資しています。多額の資金が必要な比較的規模の大きい一部の中小企業を対象としています。

1.融資対象者条件

①安定的な経営権確保等により、事業承継を実行する方

②「中小企業経営承継円滑化法」第12条第1項第1号の規定に基づき認定を受けた中小企業等の経営者

→中小企業経営承継円滑化法とは、中小企業の事業承継を包括的にサポートするための法律です。日本政策金融公庫の融資を受けるためには、中小企業経営承継円滑化法の認定が必須となります。

③個人保証の免除等を取引金融機関に申し入れた事を契機に、取引金融機関からの資金調達が困難となっていて、かつ日本政策金融公庫が融資の際に個人保証を免除する方

→個人保証の免除を申し入れると、取引金融機関からの資金調達が困難となる可能性があります。そうした方を対象に、日本政策金融公庫では事業承継融資を実施しています。

④後継者と共に中期的な事業承継計画を策定している方

後継者と共に事業承継計画を策定していれば、日本政策金融公庫の融資対象となります。

⑤事業承継や集約を契機に、経営多角化や事業転換等、新たな取組みを図る方

取り組みを始めてからおおむね約5年以内の事業者が融資対象です。

2.融資資金の使い道

融資資金は事業承継の実行に必要な設備資金と運転資金に利用可能です。

一般的にM&A向け融資という場合、この株式・事業譲渡の対価を支払うための資金を融資するというイメージが強いかと思いますが、実際にはM&Aを行う中で必要になる以下のような様々な資金を対象としています。

①株式の買取り

②営業権や事業用資産の買取り

③M&Aに伴うリニューアル、M&Aによる新たな取組み

3.融資限度額

日本政策金融公庫による小規模事業者向けの融資制度では、最大7,200万円まで借り入れることが可能です。7,200万円のうち、運転資金は4,800万円までと設定されています。

4.返済期間

日本政策金融公庫による事業承継融資の返済期間は、下記の通り設備資金と運転資金で異なります。

設備資金…20年以内<うち据置期間2年以内>

運転資金…7年以内 ただし、既存の公庫融資の借換を含む場合、8年以内

<うち据置期間2年以内>

5.金利

小規模事業者向けの融資の場合、利用用途や返済期間、担保の有無等により金利が異なります。詳細に金利は異なるものの、おおよそ1〜2%程度(年利)となっています。

今回は、日本政策金融公庫による事業承継支援をご紹介しました。日本政策金融公庫は、小規模事業者から中小企業に対して、とても有利な条件で融資しています。金利も非常に低く、事業承継のための資金調達としては非常に使い勝手が良いと思われます。

スモールM&A向け融資の活動状況

従業員20名以下規模の融資9割、(5名以下の規模も7割)

借入金額1000万円以下8割。500万円以下6割。 

無担保9割

創業前融資も4割ほどある。

返済期間6から10年と比較的長期が多い。

注)2019年度の事業承継・集約・活性化支援資金の融資件数のうち、第三者承継に係る融資707件を抽出して分析

引用元:https://www.jfc.go.jp/n/finance/jigyosyokei/matching/knowledge/ma.html

事業承継をお考えの方は、日本政策金融公庫の融資活用も選択肢としてご検討してみてはいかがでしょうか?また弊社ビズマと同様にマッチングプラットフォームもあります。弊社サービスとも併用も可能です。参考にしてみてください。

継ぐスタ(日本政策金融公庫のマッチング支援サービス)

https://www.jfc.go.jp/n/finance/jigyosyokei/matching/knowledge/tsugusuta.html

(注1)原則として、日本公庫に事業資金のお借入残高がある方(借入の完済日から起算して5年以内に、本サービスの申込登録をする方を含みます。)を対象

【参考資料】

https://www.jfc.go.jp/n/finance/search/jigyoukeisyou.html